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拡張される団体規制 〜「構成員不詳」「主宰者不在」の架空団体への観察処分[3-(1)]

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3.「主宰者」の架空性

(1)主宰者なくして成り立たない「団体」

 そもそも、この78文字からなる対象団体(「麻原彰晃こと松本智津夫を教祖・創始者とするオウム真理教の教義を広め、これを実現することを目的とし、同人が主宰し、同人及び同教義に従う者によって構成される団体」)は、

・今なお麻原開祖が主宰者・代表者として団体の事務を統括しており、
・サリン事件当時にあったとされる「麻原を独裁的主権者とする専制国家の樹立」という共同目的が今なお存在するとして(麻原開祖が破棄も変更していないため)、
・その目的実現のために、構成員は麻原開祖を介して結合している

という論理で規定されています。
 つまり、対象団体を「団体」たらしめている根拠は、突き詰めれば「主宰者」とされる麻原開祖の存在に行き着くのです。
 しかし、多数の精神科医が指摘したように、この団体の「主宰者」とされる麻原開祖は、重度の精神障害に罹患している可能性が高く、団体を主宰する(「人の上に立ち、または中心となって物事を取り計らうこと」)どころか、現実には、意思能力があるのかどうかすら疑わしいと言わざるを得ません。

 

 

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