最後の要件である「⑤一般社会と隔絶した独自の閉鎖社会を構築している等」は、「その他無差別大量殺人行為に及ぶ危険性」のカテゴリーに該当するとされる要件です。この要件は、これまで述べてきた①~④の各類型に縛られることなく、 […]
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観察処分取消「一部勝訴」判決と観察処分更新請求について
(その9)「殺人を勧める綱領」は存在するのか?
「④殺人を正当化する「タントラ・ヴァジラヤーナ」の教義を綱領としている」についても、極めて無理のある認定といわざるを得ません。 実は、過去4回の観察処分取消訴訟において、この「殺人を正当化する教義」に関する公調・公安 […]
観察処分取消「一部勝訴」判決と観察処分更新請求について
(その8)「無差別大量殺人行為当時の役員」が現在も役員なのか?
「③麻原尊師が現在も団体の代表者であり、ひかりの輪代表である上祐史浩氏が現在も団体の役員である」についても、この認定は極めて不当なものです。 麻原尊師については、「団体」の活動を把握して何らかの指示を出したり方針を示 […]
観察処分取消「一部勝訴」判決と観察処分更新請求について
(その7)「無差別大量殺人行為に関与した構成員」が現在も構成員なのか?
次に、「②麻原尊師と、両サリン事件に関与した3名が現在も団体の構成員である」についてはどうでしょうか。 まず、麻原尊師については、すでに述べたとおり、2008年以降、家族や弁護士ですら全く接見ができておらず、外部と一 […]
観察処分取消「一部勝訴」判決と観察処分更新請求について
(その6)「首謀者の影響力」は存在するのか?
更新請求の第一の根拠は、「①麻原尊師が現在も団体の活動に絶対的な影響力を有している」でした。 公安調査庁によれば、ここでいう「影響力を有している」とは、「特定の者の言動が、団体の活動の基本的方向性を左右する力あるいは […]
観察処分取消「一部勝訴」判決と観察処分更新請求について
(その5)観察処分の「5つの要件」とは?
それでは、ここで団体論から少し離れて、そもそも観察処分とは一体何なのか、ということについて見てみましょう。 「観察処分」とは、団体規制法に規定されている処分の一つです。観察処分が適用される条件は、 1.団体の活動と […]
観察処分取消「一部勝訴」判決と観察処分更新請求について
(その4)対象は「Aleph」と「ひかりの輪」だけではない
さらにいえば、公安調査庁が調査対象と位置付けるこの「団体」は、「Aleph」と「ひかりの輪」という2つの団体だけで構成されているわけではありません。 公安調査庁によれば、「ケロヨンクラブ」や「人権救済基金」と称する他 […]
観察処分取消「一部勝訴」判決と観察処分更新請求について
(その3)観察処分、真の対象団体とは?
さて、ここまでは、2017年9月の東京地裁判決に即して、観察処分の対象団体がどのように特定されているのか(あるいは「されるべき」なのか)について見てきました。 しかし、その際に用いてきた「Alephとひかりの輪が一体 […]
観察処分取消「一部勝訴」判決と観察処分更新請求について
(その2)「2団体一体論」VS「架空団体論」
もともとAlephとしては、今回の取消訴訟を提起するに当たって、 「Alephとひかりの輪が一体となって一つの組織体を構成しているという「2団体一体論」はフィクションである。そのような組織体は実在しない架空の団体に過ぎ […]
観察処分取消「一部勝訴」判決と観察処分更新請求について
(その1)Aleph、再び「一部勝訴」す
2015年に公安審査委員会が決定した観察処分の取り消しを求めてAlephが公安審査委員会を訴えた裁判で、2017年9月25日、東京地方裁判所は、Alephの請求を一部認める判決を下しました。一審判決に限っていえば、20 […]