「信者数が増えているそうですね」と最近よく言われます。
「そうなんですかー」と他人事のように答えると、非常に怪訝そうな顔をされます(それはそうだ)。
しかし、身の回りを見渡しても、もう十数年来、同じ顔ぶれの面々がいつもと同じように仕事し、いつもと同じように修行しているだけ。どうも実感がありません。
「だれがそんなことを言っているのですか?」と尋ねると、テレビでやってましたよ、とか、新聞に出てましたよ、という答えが返ってくるのはいつものパターン。どうも最近のAleph報道の一つの定型のようです。そういえば、中小企業向けの財界誌に「教団にはスゴ腕の勧誘マンがいるらしい」と書かれたこともありました(業績アップのお手本にせよ、という趣旨か?)。

しかし、マスコミでいわれているほどAlephの会員数は増えてはいません。それどころか、昨年(2013年)を振り返ると、むしろ減っているのです。
Alephは、教団に所属する会員について年4回(2月、5月、8月、11月)、公安調査庁に対して定期報告をしています。
1年間で最後の報告となる11月時点の会員数を比較すると、

・2012年 1216名(11月1日時点)
・2013年 1197名(11月1日時点)

となっており、昨年1年間で19人減っているというデータが出ています。
最新の報告である今年2月の会員数を昨年の同時期と比べてみても、

・2013年 1214名(2月1日時点)
・2014年 1196名(2月1日時点)

で、やはり1年間で18人減です。
Alephの会員には、①共同生活を送りながら1日24時間を仏道修行に当てる出家会員と、②社会生活を送りながらその合間に最寄りの道場で修行する在家会員、という2つの区分がありますが、この1年間を見ると、この①出家、②在家ともにその数は減少しているのです。

これはなかなか奇妙なことです。
公安調査庁への定期報告は、団体規制法の観察処分に基づいて法律で義務付けられたものです。もし報告内容に不備等があれば改善指導があったり、場合によっては重い活動規制(再発防止処分)を受けることもあります。
しかし、昨年公安調査庁から、会員報告の数が少ないとか間違っているとか指摘を受けたことは一度もないのです。
ところが、です。マスコミが伝える「信者数が増えている」という情報の出所は、いつも決まって「公安調査庁によると、…」「公安調査庁の調べでは、…」なのです。
これはますます不可解です。

宗教団体ではよく、「公称」といわれる信者数がその団体から発表されます。公称とは「表向きいわれていること」という意味ですが、実際よりかなり水増しをされているのが常です(機関誌の発行部数をそのまま信者数としてカウントしているという話もあります)。これに対して、第三者がその水増し分を割り引いて「実勢」を計り直すことによって、はじめてその教団の実サイズが浮かび上がってきます。
Alephの場合は、奇妙なことに、これがちょうど逆転しています。公安調査庁という教団の監督官庁ともいうべき公的機関が、「公称」すなわち水増し数字を発表しているかのようです。
一体どういうことでしょうか。(続く)