1月21日、平田信被告の第4回公判に中川智正死刑囚が証人として出廷しました。尋問が予定されている3人の死刑囚のうちでは最初の証人です。
同じ東京拘置所で生活する2人は、特別仕様の護送車2台に別々に乗せられ、刑務官数百人、機動隊員数百人が各所で警備警戒に当たる中、マスコミの隊列を縫うように東京地裁に運ばれ、大きな防弾パネルが設置された法廷の柵の中で、隣り合わせることになりました。証人席は、衝立で半分囲われたような状態だったそうですが、それでも一応、19年ぶりの対面、ということになるのでしょう。
周囲の物々しさ、騒々しさとは全く別に、この裁判には言葉にならない交々の思いを禁じ得ません。禁じ得るはずがないのです。
「傍聴には行かないのですか?」とあちこちから問い合わせがありました。
ただ、近寄り難い、というより、「関係者立入厳禁」とでもいわんばかりの有無を言わせぬ雰囲気が四方八方からひしひしと伝わってくる中、結局、ヘリコプターが上空を旋回する教団施設で終日過ごすことになりました。
“オウムウォッチャー”としてその名を知られた有田芳生氏は、
「教団側には奪還する理由も力もない」
「奪還テロは1000%ない」
と「断言」されているとのこと(「週刊女性」2014年1月28日号)。
そういうことなら、と、
「1000%もないんだったら、やっぱり傍聴に行っても問題なかったか?」
「100%×10だから、10回行っても大丈夫なのか??」
等々、変な計算をしてはまた思案するという、堂々巡りの長い一日でした。
死刑囚の尋問日程はあと3期日。裁判は3月上旬まで続きます。