1月16日、東京地裁では、オウム真理教の「元」信者である平田信被告の裁判員裁判の初公判が開かれ、マスコミにも大々的に報じられました。実はその裏で(「闇」ではありません)、ちょうど同じ16日、大津地裁では、Alephの「現」信者が起こした国家賠償請求訴訟の口頭弁論が行なわれていました。
この国賠訴訟は、詐欺の疑いで逮捕・起訴されたAlephの在家会員らが、昨年、無罪判決を得たのち、国などに対して損害賠償を求めて提起したものです。

ひと口に「無罪判決」といっても、起訴されれば99.9%が有罪になる日本の裁判で、しかも教団関連の事件で、これはとびきりのレアケースです。
それでもマスコミは、逮捕されたときには大きく派手に報じるものの、この詐欺事件を含めて、後に無罪になったり不起訴になったりしたケースについては、ほとんど目立たないかたちでしか取り上げません。時には全く報道されないことも。

Alephには、毎年少なくとも1回は、何かの容疑にかこつけて、警察による強制捜査(家宅捜索や逮捕等)が行なわれています。しかし、その後の経過はほとんど報道されず、無罪や不起訴等の結果は知られることなく葬り去られるのです(「闇」に、です)。

近年、Alephの会員に対して行なわれた強制捜査は、以下のとおり、8人連続で不起訴か無罪になっています。

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■2011年 7月14日
 警視庁による強制捜査(東京・被疑者2名)
 →不起訴

■2012年 5月30日
 滋賀県警による強制捜査(京都他・被疑者3名)
 →1名不起訴、2名無罪

■2013年 1月11日
 福岡県警による強制捜査(福岡他・被疑者2名)
 →不起訴

■2013年 4月 8日
 神奈川県警による強制捜査(横浜他・被疑者1名)
 →不起訴