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抗議並びに要請書

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平成22年1月15日

公安調査庁長官
北田幹直 殿

団    体    名  Aleph
主たる事務所の所在地 埼玉県越谷市■■●-●-●
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抗 議 並 び に 要 請 書

 貴庁は今年度も定例の年次報告「内外情勢の回顧と展望 平成22年(2010年)1月」(以下、「回顧と展望」という)を刊行した。その中に当団体に関する不当な表現が見受けられるので、それにつき、厳重なる抗議を呈するものである。
 
  すなわち、「回顧と展望」2ページには、以下の記述がある。
 
  「主流派は、危険な教義が含まれているとして自主回収していた教材を再び使用したり、・・・・」
 
  また、同41ページには、
 
  「また、5月に開催した在家信徒を対象とした集中セミナーでは、麻原の説く危険な教義が含まれているとして7年前に自主回収した「来世グルと一緒に転生する秘儀テープ」を再び使用し・・・」
 
  と言った記述がある。
 
  これらの表現は、自主回収していた教材を再びそのままの形で使用しているかのような印象を読者に与えるが、実際には、改訂が施されていて、危険と誤解されるような要素は完全に排除されている。従って、改訂されたことについての言及を意図的に避け、自主回収していた教材を再びそのままの形で使用しているかのような印象を読者に与えるような表現を行なうことは不当極まりない。

 また、団体規制法1条には、この法律の目的として「国民の生活の平穏を含む公共の安全の確保に寄与すること」が規定されている。これはすなわち、当団体にまつわる国民の不安感解消も貴庁の任務と解されるところ、実際に「また、公安調査庁は、教団施設周辺の地域住民との意見交換会を11月末までに32回開催し、教団の現状、観察処分の実施状況について説明を行うなどして、地域住民の恐怖感・不安感の解消に努めた。」(「回顧と展望」40ページ)と記述されているように、貴庁もその旨、自認しているようである。

 だとするならば、事実と反する、あるいは、誤解を招きかねないような表現を殊更に行なうことによって、国民の不安感をいたずらに刺激するようなことは厳に慎むべきであるところ、上記の回収教材をめぐる表現は、これにもとるものであり、貴庁の任務に反するものでもある。

 これと同種の問題については、昨年の8月2日にも、平成21年7月3日付、貴庁ホームページ「立入検査の実施について」(同年7月2日に行なわれた立入検査に関する調査結果報告)における記載内容(=教団が回収して破棄するとしていた教材が複数保管されていることも確認された。)につき厳重な抗議を行なったところだが、同じ問題がまた繰り返されている。なお、この際に当該箇所につき是正措置をとるよう要請したが、それはいまだに果たされていない。

 当団体は、貴庁が何の反省もなく、本来の任務に反するような過ちを漫然と繰り返したことは言語道断であると考えるし、これに対して、厳重に抗議するとともに、当該箇所につき是正措置を早急に講じるよう(昨年分も含めて)厳に要請するものである。

以 上

 

 

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